- 2009年1月22日 17:00
- 自衛隊
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、横浜地方海難審判所(織戸孝治審判長)は22日、「あたご」の所属部隊の第3護衛隊(京都府舞鶴市)に勧告を言い渡した。刑事裁判の判決に当たる「裁決」で、海自の組織的責任を認めたことになる。
審判では、あたごの乗員らが内規を守らなかったり、十分な見張りを行っていなかったなどずさんな航行が明らかになった。その上で、理事官側は「あたごが動静監視不十分で、清徳丸の針路を避けなかった」と指摘。指定海難関係人とした前艦長、舩渡健1等海佐(53)ら4人とあたごの所属部隊の第3護衛隊(京都府舞鶴市)の計5者に勧告を請求していた。
一方、海自側は「衝突の1分前に清徳丸が大きく右転し、事故が起きた」と主張。事故後に再発防止策などを徹底したとして勧告は不要と述べた。
事故は平成20年2月19日午前4時5分ごろ、千葉県・野島崎沖で発生。清徳丸に乗っていた吉清(きちせい)治夫さん=当時(58)=と長男の哲大(てつひろ)さん=同(23)=が死亡認定された。第3管区海上保安本部(横浜)は、監視と回避行動を怠ったとして、業務上過失致死容疑などで衝突時と衝突前の当直責任者だった3佐2人を書類送検した。
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